P-MAX広告を成功させるために最も重要な要素の一つが、適切な画像サイズの設定です。画像のサイズが不適切だと、せっかくのクリエイティブが正しく表示されず、広告効果が大幅に低下してしまう可能性があります。本記事では、P-MAX広告で使用する画像の基本サイズから、フォーマット別の詳細な入稿規定、ロゴ画像の要件、さらには動画アセットのサイズまで、広告運用において知っておくべき画像仕様を網羅的に解説します。初心者の方でも迷わずに適切なサイズ設定ができるよう、実践的なポイントとともにお伝えしていきます。

1. P-MAX広告の画像サイズ一覧：基本を押さえよう

P-MAX広告を効果的に活用するためには、適切な画像サイズの理解が欠かせません。ここでは、P-MAX広告で推奨されている多様な画像サイズを詳しく見ていきます。

P-MAX広告の画像タイプ

P-MAX広告では、画像には主に以下の3種類があります。それぞれのアスペクト比に応じて、具体的な推奨サイズや要件が設けられています。

1. 横長（1.91：1）
   – 推奨サイズ: 1200 × 628 ピクセル
   – 最小サイズ: 600 × 314 ピクセル
   – 入稿可能数: 1～20枚、推奨は4枚

2. スクエア（1：1）
   – 推奨サイズ: 1200 × 1200 ピクセル
   – 最小サイズ: 300 × 300 ピクセル
   – 入稿可能数: 1～20枚、推奨は4枚

3. 縦長（4：5）
   – 推奨サイズ: 960 × 1200 ピクセル
   – 最小サイズ: 480 × 600 ピクセル
   – 入稿可能数: 1～20枚、推奨は2枚

ロゴ画像のサイズ要件

ブランドを認識させるためのロゴ画像も重要です。P-MAX広告でのロゴサイズは以下の通りです。

• 横長（4：1）
• 推奨サイズ: 1200 × 300 ピクセル
• 最小サイズ: 512 × 128 ピクセル

• 入稿可能数: 1～5枚、推奨は1枚

• スクエア（1：1）

• 推奨サイズ: 1200 × 1200 ピクセル
• 最小サイズ: 128 × 128 ピクセル
• 入稿可能数: 1～5枚、推奨は1枚

画像サイズを設定する際のポイント

画像サイズを選定する際は、以下の点を考慮することが重要です。

• プラットフォーム適合性: 各アスペクト比の画像が適切に表示されるプラットフォームを理解し、それに基づいたサイズ設定を行います。
• 視認性: 小さい画像や低解像度の画像は、ユーザーの注意を引きにくくなります。常に推奨サイズの画像を使用することが、クリエイティブの効果を高める鍵です。

適切な画像サイズを設定することで、P-MAX広告の効果を最大限に引き出すことができます。また、入稿の前にサイズや比率を確認し、最適な状態で運用を開始することが重要です。広告のパフォーマンスを向上させるためにも、これらの基本をしっかりと押さえましょう。

2. 画像フォーマット別の詳細な入稿規定と推奨サイズ

P-MAX広告を利用して最大限の成果を得るためには、画像フォーマットとそのサイズ選びが不可欠です。ここでは、主要な画像フォーマットに関する詳細な入稿基準と推奨サイズを紹介します。

JPGおよびPNGフォーマットの基本要件

すべての画像アセットは、以下の基準を遵守する必要があります：

• フォーマット: JPGまたはPNG形式でなければなりません。
• 最大ファイルサイズ: 5MB以内である必要があります。
• 中央セーフエリア: 画像の中央80%にコンテンツを適切に配置し、どの画面サイズでも切り取られないようにする工夫が求められます。

画像比率別の推奨サイズ

次に、P-MAX広告における各画像比率に関する推奨サイズと最小サイズの表を示します。

比率	推奨サイズ	最小サイズ	最大ファイルサイズ	入稿可能枚数
横向き 1.91:1	1,200 × 628	600 × 314	5,120 KB	1～20枚（推奨4枚）
スクエア 1:1	1,200 × 1,200	300 × 300	5,120 KB	1～20枚（推奨4枚）
縦向き 4:5	960 × 1,200	480 × 600	5,120 KB	1～20枚（推奨2枚）
スクエアロゴ 1:1	1,200 × 1,200	128 × 128	5,120 KB	1～5個（推奨1個）
横向きロゴ 4:1	1,200 × 300	512 × 128	5,120 KB	1～5個（推奨1個）

セーフゾーンに注意

広告効果を最大限に引き出すためには、中央セーフエリアを考慮した画像の配置が不可欠です。重要な情報やロゴが画像の端に寄りすぎると、表示時に切り取られる危険があります。安全なセーフゾーン内に戦略的にコンテンツを配置することで、視認性が高まり、広告の理解度も向上します。

その他の考慮事項

• ロゴの背景: 透明背景のロゴは、広告が配信される時に白い背景が透けて見えることがあります。そのため、スクエア画像としてロゴをアップロードし、背景の白さが目立たないようにすることが望ましいです。
• オーバーレイ: オーバーレイを使用する画像も可能ですが、各アスペクト比毎にオーバーレイ無しのクリアな画像を1枚以上用意することが理想です。シンプルな画像は広告全体の影響力を強化するのに役立ちます。

これらのガイドラインに従って広告アセットを制作することで、ユーザーの視覚に訴えかけることができ、より効果的なキャンペーンを展開することができます。また、推奨される画像サイズでの入稿が広告パフォーマンス向上につながることを忘れないでください。

3. ロゴ画像のサイズ要件：失敗しない設定方法

ロゴはブランドの象徴として非常に重要であり、P-MAX広告においては、正しいサイズおよびフォーマットの使用が求められます。本記事では、ロゴ画像のサイズ要件と、それに基づいた効果的な設定方法を詳しく解説します。

ロゴ画像の基本要件

P-MAX広告で使用するロゴ画像には、以下の基本的な要件が設定されています：

• アスペクト比：
• 正方形（1:1）
  • 推奨サイズ：1,200 × 1,200 ピクセル
  • 最小サイズ：128 × 128 ピクセル

• 横長（4:1）

  • 推奨サイズ：1,200 × 300 ピクセル
  • 最小サイズ：512 × 128 ピクセル

• ファイル形式：保存する際は、必ず JPG または PNG 形式を選択してください。

• 最大ファイルサイズ：5MB以内に収める必要があります。

ロゴの配置と背景

ロゴ画像を使用する際、多くの場合、透明な背景のロゴが選ばれますが、広告では白背景が表示されることが多いため、ロゴはできるだけ 正方形 形式でアップロードするのが最適です。また、周囲に余白を設けることで、白い背景が余り目立たないようにすることを推奨します。

インパクトを与えるロゴ設定方法

ロゴを際立たせるためには、以下のポイントに留意しましょう：

1. 高品質な画像を使用する：
   – 鮮明で解像度の高いロゴ画像を用意することが重要です。低品質な画像はブランドイメージに悪影響を及ぼします。

2. 適切な色彩を選択する：
   – ロゴの色が背景と融合しないように、十分なコントラストを持たせてデザインしてください。特に広告においては、視覚的なインパクトが鍵となります。

3. 異なるバージョンの準備：
   – シチュエーションに応じて異なるアスペクト比やサイズを持つロゴを準備しておくと便利です。例えば、正方形と横長のロゴを用意することで、多様なフォーマットに対応できます。

4. 追加情報の装飾を避ける：
   – ロゴ画像には、テキストやグラフィックのオーバーレイを避け、シンプルなデザインを心がけると、認知しやすくなります。

アップロードの際の注意点

ロゴをアップロードする際に留意すべきポイントは以下の通りです：

• 画像のセーフエリアを意識する：

• コンテンツは画像の中央80%の範囲内に収め、デフォルトの切り取りや表示に影響が出ないようにしましょう。

• 確認作業を怠らない：

• アップロード後は表示を必ず確認し、問題があれば速やかに修正を行いましょう。

ロゴはブランドを広めるための重要な要素です。上記の要件をしっかりと把握し、魅力的で効果的なロゴ画像を作成しましょう。

4. 動画アセットのサイズ規定とアスペクト比の選び方

動画アセットは、オンライン広告キャンペーンにおいて非常に重要な役割を果たします。特にP-MAX広告においては、適切なサイズとアスペクト比を選定することが、視聴者の注目を引き、コンバージョン率を向上させる鍵となります。ここでは、P-MAX広告における動画アセットのサイズ規定とアスペクト比の選び方について詳しく解説します。

動画アセットの推奨サイズとアスペクト比

動画アセットの制作にあたっては、以下の推奨サイズとアスペクト比を考慮することが重要です。

アスペクト比	解像度	推奨される長さ
横向き 16:9	1,920 x 1,080 ピクセル	10 秒以下
縦向き 9:16	1,080 x 1,920 ピクセル	10 秒以下
スクエア 1:1	1,080 x 1,080 ピクセル	10 秒以下

これらの設定は、さまざまなプラットフォームでの視認性を高め、視聴者の体験を向上させるために最適化されています。

アスペクト比の選び方

アスペクト比の選択は、ターゲットオーディエンスや広告の設置場所によって異なります。以下のポイントを考慮しながら選定を行いましょう。

• 横向き 16:9
  YouTubeやウェブサイトでの動画視聴に最適です。画面の幅を最大限に活かせるため、視覚的にインパクトを与えることができます。

• 縦向き 9:16
  主にスマートフォンユーザーにリーチするために使用されます。特にInstagramストーリーやTikTokなど、縦長フォーマットに対応したプラットフォームで効果的です。

• スクエア 1:1
  SNS広告で広く使用されます。どのデバイスでも表示が均等で、視覚的にバランスが取れています。

動画のフォーマット

動画アセットは、以下のフォーマットでアップロードが推奨されています：

• .MPG（MPEG-2またはMPEG-4）
• .WMV
• .AVI
• .MOV
• .FLV
• .MPEG-1
• .MP4
• .WEBM

ファイルサイズの上限は256GB未満で、音声ファイルは使用できません。動画を効果的に運用するためには、品質と視聴体験にこだわりましょう。

最後のポイント

アセットをアップロードした後は、そのパフォーマンスを定期的に見直すことが重要です。特に2〜3週間後には、広告の効果を評価し、必要に応じてアセットの更新を行うことをお勧めします。このプロセスによって、より高いコンバージョン率を達成することが可能になります。

5. クリエイティブの審査基準と不承認を避けるポイント

P-MAXキャンペーンでのクリエイティブは、広告の成功に直結する重要な要素です。しかし、不適切なクリエイティブは審査で不承認となるリスクがあります。以下では、クリエイティブの審査基準と不承認を避けるためのポイントを詳しく解説します。

クリエイティブ審査の基準

P-MAXのクリエイティブは、以下のような基準に基づいて審査されます。

• 品質: 画像や動画の解像度が高く、視覚的に魅力的であることが求められます。また、明るさやコントラスト、色調なども重要です。
• コンテンツの適切性: 広告内容が不適切または誤解を招くような表現を避ける必要があります。特に、暴力的、差別的、または誤解を招くような情報は厳しく審査されます。
• 対象に関する透明性: 広告が促進する商品やサービスの内容が、ユーザーにとって明確でなければなりません。特に価格や特典に関する情報は正確を期し、誠実であることが重要です。

不承認を避けるためのポイント

クリエイティブが不承認となることを避けるためには、以下のポイントに注意しましょう。

1. 画像サイズと形式の確認: 各広告フォーマットには明確な画像サイズが定められています。推奨サイズを遵守し、ファイル形式（JPEG、PNGなど）も適切に選定することが大切です。

2. テキストの過剰使用を避ける: 画像内にテキストを加える際は、全体のコンテンツの20%以内に収めることが推奨されています。過度なテキストは、クリエイティブの審査で不承認となる可能性があります。

3. ブランドの一貫性: ロゴやブランディングの要素は、自社のスタイルガイドに則ったものであるべきです。ブランドのアイデンティティが不明確なものや、他社の商標を無断使用することは避けてください。

4. 対象年齢の適合性: 広告がターゲットとしている年齢層に適した内容でなければなりません。年齢に対する無配慮なコンテンツは、審査で不承認になる可能性があります。

5. 多様性の尊重: 性別、人種、宗教、障碍者の配慮を含む、多様性を尊重した表現を心がけることが重要です。これによって、幅広いオーディエンスにアクセスすることが可能になります。

これらのポイントに気を付けながらクリエイティブを作成することで、P-MAXキャンペーンの広告が審査で承認される確率を高めることができます。

まとめ

P-MAX広告を効果的に活用するためには、画像やロゴ、動画などのクリエイティブアセットを適切に準備し、審査基準を理解することが重要です。本記事では、P-MAX広告に最適なサイズや比率、ファイル形式の詳細を説明しました。また、クリエイティブの承認を得るためのポイントも紹介しました。これらの知識を活かし、魅力的で効果的なP-MAX広告を展開することで、より高い広告効果が期待できるでしょう。P-MAX広告の活用に役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

よくある質問

P-MAX広告の画像サイズ要件はどのようになっていますか?

P-MAX広告では、横長(1.91:1)、スクエア(1:1)、縦長(4:5)の3種類の画像サイズが推奨されています。それぞれの推奨サイズは1200 x 628ピクセル、1200 x 1200ピクセル、960 x 1200ピクセルです。また、ロゴ画像についても横長(4:1)とスクエア(1:1)のサイズ要件が設けられています。

ロゴ画像の入稿基準は何ですか?

ロゴ画像は、JPGまたはPNG形式で最大ファイルサイズ5MB以内にする必要があります。アスペクト比は正方形(1:1)と横長(4:1)の2種類が推奨されており、それぞれ1200 x 1200ピクセル、1200 x 300ピクセルが推奨サイズとなっています。ロゴの配置はできるだけ中央に配置し、背景は白色がおすすめです。

動画アセットのサイズ規定はどうなっていますか?

P-MAX広告における動画アセットの推奨サイズは、横向き16:9(1920 x 1080ピクセル)、縦向き9:16(1080 x 1920ピクセル)、スクエア1:1(1080 x 1080ピクセル)の3種類です。動画の長さは10秒以下が推奨されており、ファイルフォーマットはMPEG、WMV、AVI、MOVなどが使用できます。

クリエイティブの審査基準とNG事項は何ですか?

P-MAX広告のクリエイティブは、品質、コンテンツの適切性、対象に関する透明性の観点から審査されます。画像の解像度や色調、テキストの過剰使用の回避、ブランド表現の一貫性、適切な対象年齢設定、多様性の尊重などが重要なポイントとなります。これらの基準を満たせない場合、広告クリエイティブは不承認となる可能性があります。