一般小売り美容商品EC
成果指標
- インプレッション: 20000 回
- クリック: 5000 回
- コンバージョン: 30 件
- CTR: 25 %
- CVR: 0.6 %
- CPC: 20 円
- CPA: 3333.33 円
- 広告費: 100000 円
広告クリエイティブ画像

運用概要・施策内容
運用概要
Google広告を主要な媒体として展開しています。特に、Google検索広告とP-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンが運用の中心となっています。P-MAXキャンペーンは、GoogleのAIを活用し、検索、ディスプレイ、YouTube、ショッピング、マップなど、Googleが提供する全ての広告枠に広告を配信できる統合型キャンペーンであり、コンバージョン(購入またはカート追加)の最大化を目的としています。
施策内容
直近の運用結果では、広告からのクリック数やクリック率(CTR)は大幅に改善し、クリック単価(CPC)も良好な水準を維持しています。しかし、サイト流入後のコンバージョン率(CVR)やカート追加率が著しく低調であることが課題として浮上しており、サイト導線やコンテンツ訴求の改善が喫緊の課題です。この課題を解決し、広告効果を最大化するために、以下の施策を統合的に実施していきます。
1. 広告運用最適化施策
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コンバージョン目標の明確化と入札戦略の調整:
- 広告の学習をより真の売上向上に集中させるため、P-MAXキャンペーンの主要なコンバージョン目標を「購入」イベントに特化して設定します。
- 目標コンバージョン単価(tCPA)や目標広告費用対効果(tROAS)を「購入」CVを基準に厳しく再設定し、動画枠やディスプレイ枠など効率の低い広告配信を抑制します。
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アセットグループの精査と最適化:
- 過去のデータ分析に基づき、費用対効果が高くコンバージョン獲得に貢献している「成分へのこだわり訴求」や「季節の肌トラブル訴求」といったアセットグループへの予算配分を強化し、主要な訴求点として活用します。
- 改善の余地がある「初めてのスキンケア体験訴求」アセットグループに対しては、A/Bテストを実施し、「初回限定お試しセット」や「送料無料」などの具体的なオファーを追加した広告文や見出しを検証することで、クリック率とコンバージョン率の向上を目指します。
- 費用対効果が低い「ギフト需要訴求」アセットグループは、一時停止または抜本的な見直しを検討し、その予算を高効率なグループに再配分します。
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データフィードの改善:
- 商品タイトルや説明文に「敏感肌」「無添加」「保湿」といったユーザーの検索ニーズが高いキーワードを盛り込むことで、広告の関連性を高め、クリック率とコンバージョン率の向上を図ります。
- 商品の使用感やメリットを視覚的に伝える高解像度で魅力的な商品画像を導入・更新します。
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効率的な配信戦略の確立:
- コンバージョン獲得効率の良い曜日(特に週末)や時間帯(例:夜間)に予算配分を強化し、非効率な時間帯の入札単価を引き下げるなど、日別・時間帯別の配信調整を行います。
- PCユーザーからのコンバージョン効率が高い傾向が見られるため、PC向けのランディングページを最適化し、成分詳細情報などを充実させることで、PC配信の強化を進めます。
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不正クリック対策の導入:
- 広告効果を低下させるアドフラウド(広告詐欺)による不正クリックを検出し、除外するツールを導入することで、広告費の無駄を削減し、AIの学習をより正確なデータに基づいて進められる環境を構築します。
2. サイト改善施策(UI/UX)
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購買導線の最適化:
- ヒートマップ分析から、ユーザーのクリックの91%以上が画像要素に集中しているにもかかわらず、これらがリンクとして機能していないという課題が明らかになりました。このため、ファーストビュー内の画像要素を直接的なCTA(Call to Action)リンクとして機能するよう改修します。
- 「購入する」ボタンの視認性を高め、ユーザーが迷わずに次のアクションに進めるよう、サイト上での設置箇所を再設計します。
- モバイルユーザー(全体のトラフィックの約87%を占める)向けに、スクロール誘導や回遊を支援する導線を追加することで、カート到達率の向上を図ります。
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コンバージョン計測の精度向上:
- 過去に発生したURL変更(2025年6月18日)がコンバージョン計測や売上反映に影響を与えた可能性が指摘されており、その影響を確認・調整し、正確なデータに基づいたサイト改善と広告運用を可能にします。
これらの多角的な施策を通じて、まも肌は広告運用の効率化とサイトのユーザビリティ向上を両立させ、継続的な事業成長と売上拡大を目指してまいります。
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