マーケティング情報 2023.04.20

LINE広告のアップデート情報：2023年3月の最新機能と終了機能

LINE広告は、進化を続けるプラットフォームであり、毎月アップデートが行われています。2023年3月29日のアップデートでは、実に9項目の機能が更新されました。今回のアップデートでは、新機能の追加と提供終了機能が見られる点が注目です。

新機能の追加

新たに追加された機能の一例として、「CTRレベル」という機能が挙げられます。これにより、広告のCTR（クリック率）が同じターゲットに表示される他の広告と比較してどの水準にあるかが確認できるようになりました。

提供終了機能と配信対象の変更

一方で、詳細ターゲティングの提供終了やインストリーム広告の設定不可といった、配信対象やメニューに関するアップデートも実施されました。

新しい指標「CTRレベル」が導入される

2023年3月29日から、LINE広告の管理画面に新しい指標「CTRレベル」が追加されました。CTR（クリック率）が低い広告は、ユーザーに求められていないと考えられ、表示回数が減少することがあります。

「CTRレベル」をチェックすることで、同じオーディエンスに向けた競合広告と比較して、予測されるCTRが高いか低いかを判断することができます。CTRレベルは以下の5段階で表示されます。

平均以上-上位20%
平均以上-上位50%
平均以下-下位50%
平均以下-下位30%
平均以下-下位10%

例えば、「平均以下」のCTRレベルを持つ広告は、改善の優先順位を高めるべきです。

詳細ターゲティングの追加と削除について

LINE広告では、アップデートごとに詳細ターゲティングのセグメントの追加・削除が行われています。2023年3月のアップデートでは、以下の変更が行われました。

携帯キャリアセグメントの提供終了予定日が表示
一部セグメントの削除予定（6月末まで）
106個の新セグメントが追加

特に、提供終了予定のセグメントは早めに移行しておくことが重要です。

携帯キャリアセグメントの提供終了予定日が表示されるようになり、2023年5月31日をもって旧セグメントの携帯キャリアターゲティングが終了される予定です。旧セグメントは以下の3つです。

NTTドコモ
au
Softbank

新しいセグメントにはβ表記があり、以下のように移行が可能です。

旧セグメント: NTTドコモ → 新セグメント: NTT Docomo(β)
旧セグメント: au → 新セグメント: au(β)
旧セグメント: Softbank → 新セグメント: Softbank(β)

また、6月末までに一部セグメントの削除が予定されています。これらのセグメントはBETA表記がなく、従来から提供されていたものです。適切な移行を行い、広告効果を最大化しましょう

6月末までに一部セグメントが削除される予定

詳細ターゲティングのセグメント追加に伴い、6月末に以下のBETA表記のない従来のセグメントが削除される予定です。
行動: テレビ視聴頻度が高い、平均、低い
趣味関心: ゲーム、デジタル機器・家電、スポーツ、職業・ビジネス、ファッション、家・インテリア・園芸、テレビ・映画、音楽、教育・学習・資格、金融、健康、書籍・マンガ、食べ物・飲み物、美容・コスメ、旅行、エンタメ、ショッピング、自動車（各種）
削除予定のセグメントを使用して配信している場合は、6月末よりも前に類似のセグメントに切り替えを行いましょう。提供終了日になっても既存のセグメントの利用を継続していた場合、配信条件によっては広告が配信されなくなってしまいます。

削除対象のセグメントを使用している場合の影響

配信対象として設定している場合
削除対象のセグメントのみ: 配信ステータスはそのまま、インプレッションが出なくなる
複数設定（削除対象ではないセグメントと一緒に設定）
OR条件: 削除されたセグメントのみ機能しない状態で、広告が配信
AND条件: 配信ステータスはそのまま、インプレッションが出なくなる
除外対象として設定している場合
削除対象のセグメントのみ: 除外設定が機能しない状態で広告が配信
複数設定（削除対象ではないセグメントと一緒に設定）
OR条件: 削除された除外セグメントのみ機能せずに、広告が配信
AND条件: 除外設定が機能しない状態で広告が広告が配信

新しいセグメントの追加2

2023年3月29日のアップデートで、趣味・興味に82セグメント、属性に18セグメント、行動に6セグメント

、合計106個のセグメントが新たに追加されました。これにより、広告主はより詳細なターゲティングを行うことが可能になり、効果的な広告配信を実現できます。

詳細ターゲティングは毎月新しいセグメントが増えているため、自社のサービスや商材に合ったものが追加されていないかを定期的に確認することが重要です。新しいセグメントを活用することで、より適切なターゲットに向けて広告を配信し、広告効果を最大限に引き出すことができます。

削除対象の旧セグメントから新しいセグメントへの移行はスムーズに行いたいところですが、その際には新しいセグメントが提供する情報や特性を十分に理解し、自社の広告戦略に適切に組み込むことが大切です。例えば、旧セグメントの「ゲーム」を利用している場合には、ゲーム関連の新しいセグメントが複数提供されているため、そちらから選ぶことができます。

今後も、LINE広告はターゲティング機能のアップデートを続けていくでしょう。アップデート内容に注意を払い、新しいセグメントや機能を上手に活用して、効果的な広告配信を目指しましょう。

インストリーム動画が設定不可に

2023年3月29日から、LINE広告においてインストリーム動画の設定ができなくなりました。これは、広告フォーマットの設定画面から「インストリーム動画」の項目が削除されたためです。

インストリーム動画が設定できなくなったことで、広告主は代わりに動画専用フォーマット「Vertical」を活用することが求められます。Verticalフォーマットは9：16の縦長サイズで設計されており、LINE VOOM上では3：4の比率で表示されます。動画の上下が切れることに注意が必要です。

ユーザーが動画をタップすると、9：16の全画面表示に切り替わります。そのため、字幕や重要な情報を表示する際には、初めから3：4の比率内に収めることを意識することが重要です。

LINE広告で利用可能なクリエイティブサイズについて詳しく知りたい場合は、公式ブログや関連リソースを参照してください。これらの情報をもとに、効果的な広告クリエイティブを作成し、配信することが求められます。今後もLINE広告のアップデートに注意を払い、新しいフォーマットや機能を活用して効果的な広告配信を実現しましょう。

アプリの購入イベント最適化機能が正式リリースへ

2023年3月29日から、アプリの購入イベント最適化機能が正式リリースされました。この機能は、アプリのエンゲージメントを目的としたキャンペーンで利用でき、アプリ内での購入イベントを最大化するように入札単価が自動調整されます。これにより、アプリユーザーの全体的な行動を最適化でき、アプリのプロモーションがさらに効果的になります。

iOSの設定可能な最新バージョンが16.3までアップデート

また、ターゲット設定のOSに関しても、最新バージョンのiOSが追加され、16.3までのバージョンが選択可能になりました。

管理画面の3つのUIアップデート

2023年3月29日から、管理画面がさらに使いやすくなるアップデートが実施されました。3つの主要な変更点は以下の通りです。
>掲載期間指定のデフォルト値に「過去14日間」が追加されました。これにより、「過去7日間」や「過去30日間」だけでなく、直近の進捗を確認する上でちょうど良い期間である「過去14日間」をすぐに選択できるようになりました。
「レポートをダウンロード」と「設定値をダウンロード」ボタンが分かれて表示されるようになりました。これにより、ダウンロードしたいレポートタイプを最初に選択できるため、押し間違いが軽減され、操作性が向上しました。
広告作成画面・編集画面でCreative Labのリンクが表示されるようになりました。これまで、Creative Labへのアクセスはヘッダーメニューの「共有ライブラリ」からしか行えませんでしたが、今後は編集画面内ですぐにアクセスできるようになります。Creative Labは、LINE広告用の広告クリエイティブを無料で作成できるツールで、アセットのアップロードやクリエイティブのトリミングなど、様々な機能が利用できます。
このアップデートにより、操作性の向上やCreative Labの利用が容易になりました。Creative Labの詳細や使用方法については、公式ブログや関連記事を参照してください。